縮毛矯正は、とても素晴らしいメニューですが、失敗されると悲惨な目に合うことも・・・。
失敗しない為に、縮毛矯正の真実と美容師側のホンネをお伝えします。
知識を得て、あなたに合った美容師に出会うために。

縮毛矯正の薬剤

医薬部外品

従来からある、いわゆるパーマ液です。
特徴は、ツーンとしたキツイ臭いがあり、薬剤のパワーが強いものが多いです。

チオグリコール酸アンモニウム
アルカリ性で還元力が強い。
揮発性が高いため刺激臭が強い。
髪の残留アルカリ度は揮発するために低い。
古くから使われている還元剤で、今も頻繁に使われています。
いわゆる、「パーマ液の臭い」の元はコレが多かったのでは?
髪へのダメージは高いと言えます。
使い方次第なんですけどね。

チオグリコール酸モノエタノールアミン
アルカリ性で還元力は強い。
チオグリコール酸アンモニウムの揮発性を弱くしたタイプで、刺激臭は少ない。
その分、揮発せず髪に残留アルカリとして残ってしまい、結果的に髪を傷める事に。
髪へのダメージは高いです。
これなら、チオグリコール酸アンモニウムの方を使ったほうが良さそうですね。
施術中のニオイさえ我慢すれば。。。

システィン類(L-システィン、DLシスティン、アセチルシスティンなど)
還元力は弱い。
刺激臭は少ない。
毛髪への損傷も低め。
柔らかい質感。
アルカリ度は高い。
髪へのダメージは弱いが、
伸びが弱く、単品で使うことはほとんど無く、
チオグリコール酸などのパーマ剤とブレンドされた商品がほとんど。
アルカリ剤にモノエタノールアミンを使ったものが多く、
やはり残留するようですね。

最近は、チオグリコール酸を使わず、システィンと酵素でしっかりとしたパーマをかけることの出来るパーマ剤が出来ていますよ。
縮毛矯正用はまだのようですが。

化粧品類

規制緩和で、最近多くなったカーリング剤、カーリングローションと言われるものです。
パーマ剤と分けるために、パーマという言葉を使いません。
分類上、シャンプー、トリートメント、仕上げ剤、化粧品と同じ分類です。
とは言っても、
縮毛矯正で使う薬剤ですので、
決して肌や髪にとって良いと言う事ではありません。
場合によってはアレルギーを引き起こす場合もありますので、
使用するに当たっては注意が必要です。

医薬品の場合、髪を膨潤させる為に、アルカリ剤が使われている場合が多くありました。
それは、髪のたんぱく質の結合を切り、再結合する事でパーマをあてます。
しかし、化粧品類のカーリングローションでは、ほとんどが弱酸性~中性の領域です。
と言うことは、髪を膨潤させません。
その分、髪を傷める事が少ないのですが、
髪が膨潤しなくても、髪の内部に作用できるほど小さいと言えます。
それだけ肌にも浸透する可能性が高くなります。
通常、縮毛矯正の作業では、地肌に薬剤を付ける事はありませんので、
お客様より、むしろ常に薬剤と接する美容師側に注意が必要です。

システアミン
弱酸性~微アルカリ性でありながら、パワーが強い。
髪に負荷をかけないので、髪のダメージが少ない。
残留するので、臭いがキツイ。
特に濡れるとかなりイヤなニオイがします。
コレが最大の欠点ですねー。
傷めないので良いのですが。。。

サルファイト(亜硫酸)
強アルカリ性のものが多い。
還元力が弱い。
髪への負担が少ない。
髪が柔らかくソフトな質感になる。
パワーが弱いので、単体で使うことは少ないです。
トリートメントにブレンドして、質感改良に使うこともあります。
しかし、アルカリ度が高いので、傷んだ髪に施すときは注意が必要です。
安易に使うとアルカリに負けて傷んだ所がチジれてしまう事もあります。

チオグリセリン
中性の還元剤。
いろんな意味で中間的な薬剤。
システアミンのような残臭はあまりありません。

ラクトンチオール(スピエラ)
新還元剤でスピエラと名付けられています。
酸性領域でありながら、パワーはシスティン類と同等です。
毛髪を膨潤させず還元するために傷みが少ない。
手触りが良い。
残臭するので、残留していつんでしょうね。
システアミンに比べ、残臭は少ないと思いますが、
施術中の臭いはシステアミン以上で、かなりクサイです。

それぞれ、特徴があり、コレが良いというのが無いんです。
良いところもあるが、欠点もある。
なので、メーカーはこれらの薬剤をブレンドして製品化しています。
このサジ加減ひとつで、全く違う薬剤になります。

私の考えでは、
美容師も薬剤の特徴を理解し、
現場で使い分ける事で色んな髪質やダメージに対応、
薬剤の利点を最大限に引き出す事が出来る事で
多くの人に喜んでもらえるのでは?と思っています。


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